こんにちは。
先日、パナソニックのプチサイクロン掃除機が壊れて、LINEPayで新しいのを購入したブログを書きました。
LINEPayラインペイで最大20%還元!?超Payトク祭 が、驚くほど簡単に使えるまで。備忘録
それから、少し時間がありましたので、分解して修理しました。
今回修理した製品はMC-BR30G-Sですが、以下の型番で始まる機種であれば、同じ構造と思われるので参考にどうぞ。
MC-BRシリーズ(バッテリータイプ)
MC-SRシリーズ(コンセントタイプ)
MC-HRシリーズ(ハイブリッドタイプ)
その備忘録。
知識が無いと感電、発火の恐れあり。
なので、
故障の原因や、モーターの原理を知りたいだけの方は、わざわざ手元にある壊れた掃除機を安易に分解しないでください。
普通に新しい掃除機を購入して頂いた方が幸せだと思います。
技術も進歩してますしね。
万が一、分解して何か問題が起きても、私には補償できませんので悪しからず。
多分、モーター。。。正解!
ミニ四駆などの、男子が一度は遊ぶおもちゃ類には、必ずと言って良いほど直流モーター(DCモーター)が使われている。
これって、永遠に使えるわけじゃ無いんです。
モーターの中には歯ブラシのようなものや、ぶっとい鉛筆の芯のような『ブラシ』というものがあって、モーターが回転中はモーターの軸と断続的に絶えず接触しており、少しずつ削れていっています。
そして、限界まで達すると、削れたブラシが軸に当たらなくなり、電気が流れなくなって、モーターが回らなくなる。
という仕組みです。
これが、『動かなくなった』と言い、巷では『壊れた』ということになるんですね。
『ブラシ』はホームセンターに売っている!
小さいモーターはブラシを取り替えるよりも、新しいモーターを買った方が楽だし安いので私の知る限りでは売ってないです。
が、
職人さんや工務店で働く方が使う、丸鋸、ルーターなど、製品自体が数万円から数十万円もするような高価な道具は、買い換えるだけでも相当な出費。
なので、こういう製品は、ブラシが交換できるようになっていて、交換用のブラシもホームセンターで手に入るんですね。
職人さんは自分で交換するんです。
だから、白物家電のような大型製品も本来は直せるはずですね。
なぜ気軽に交換できない仕様なのか?
個人的な考えなので、技術屋さんからはお叱りを受けるかもしれませんが、
職人さんが扱う道具と、白物家電では、そもそもターゲットが違うわけで、
職人さん=手先が器用であったり、ドライバーなどの基本的な工具はお持ちの場合が多いですが、
白物家電を購入されるご家庭に基本的な工具類がバッチリ揃っていたり、白物家電の構造を把握されたりする方が、絶対居るという保障はないですよね。
だから、安易に交換できる仕様にしてないんじゃないかなと思います。
万が一、良かれと思って安易に交換できる仕様にして、自社製品に何かが起きて人の命を奪う事にでもなったら、
開発した技術者はそれこそ悲しいですし、補償しても仕切れない問題ですしね。
だから、壊れたらカスタマーサポートに連絡してくださいというのが、消費者を保護する1番良い方法なんだと思います。
話が脱線しました。
分解修理に戻ります。
先に言っておきます。
ブラシの粉で手が汚れます。
ブラシの粉(鉛筆の芯の粉と同じようなもの)が、本体の中にたくさん付いてるので、分解中は手がスゴく汚れます。
汚れの処理方法は鉛筆の芯の粉がたくさん付いたときと同じ方法で除去できます。
私は、石鹸で洗いました。
キレイに取れます。
まずはバッテリーを抜く!
ここのネジ1本を外し、フタをスライドさせて開けます。
バッテリーにコネクタが刺さっているので外します。
写真は既にバッテリーを外した状態のコネクタです。
これがバッテリー、2014年から2019年まで、5年間よく頑張ってましたね。
これからも頑張って頂きましょう。
注意点は、バッテリー、コンセントは必ず抜き取る!
これが、事故が起きない1番の方法。
簡単ですが、忘れがちですね。
気をつけて作業を始めていきます。
本体からネジを外していきます。
写真の通り、合計7本です。
青色で囲っているのは、ネジの頭を隠す目隠し用のシールが貼ってありますので、そのシールと下に隠れているネジを外しましょう。
モーターが入っているケースを開ける。
ここからメッチャ手が汚れます!ご注意ください。
ここのケーブルコネクタを抜きます。
3箇所の爪で固定されているので、割らないように爪を外していきます。
はずれたらぱかっと開きます。
いよいよモーターのお目見えです。
モーターはコネクタが2カ所
コネクタは爪でロックする構造なので、つまんでロックを外しながら抜き取ります。
すると、モーターが取り外せます。
ブラシケースのネジを外す。
ネジを外した、黒いやつを引っこ抜くとブラシが登場。
コネクタに刺さっているので、引っこ抜くときは少し力がいります。
ブラシケースからブラシを抜き取る。
ツメで固定されているので、ツメを開くとスライドして引き出せます。
いよいよブラシとご対面。
どれだけ削れているのか!?
片側だけが異様に削れている。
取り出してみました。
片方は限界いっぱいまで摩耗しています。
ですが。。。
もう片方は全然摩耗していません。
(赤丸は関係ありません。黒い鉛筆の芯のような所のことです。)
なぜでしょう?
勝手な予想では、このモーター傾いて取り付けられているので、傾きの上側のブラシだけがよく削れたのではないか?
って、傾くだけでこんなにブラシの摩耗度合いが変わるのか?
取りあえず、片方のブラシはまだまだ使えそうなので、取り付け場所を入れ替えてみるという応急処置を行いました。
本当は、削れたカーボンブラシの粉が付着しているモーターやケースをエアダスターなどでキレイに除去した方が良いんですが、面倒なのでこのまま組み立ててスイッチオン。
ウィーンという音がなり、元通りに直りました。
ブラシのサイズは?
落書きみたいですみません。
カーボンブラシのサイズ
6mm×8mm×20mm
20mmは、摩耗が少ない方のサイズなので、新品はもう少し長いと思います。
スプリング径
7mm
銅より線の長さ
28mm
です。
一番近いものをAmazonで手配
モーターカーボンブラシ,SODIAL(R) カーボンブラシの木炭(1ペア)6x8x24ミリメートル電動機
到着したら交換してみます。
20190512追記 ブラシ到着!
Amazonで手配したブラシが到着しました。
さてさて交換。
まずは古いブラシをラジオペンチで根元からむしり取ります。
ハンダで付いてると思ってハンダごてを当ててみたので少し汚れていますが、むしり取れましたので、取るときはハンダごて不要です。
予備ハンダを両方にしてからハンダ付け。
後は元通りに組み立てて終了です。
以上